未来の人類に生命あふれる地球を残そう!

環境ジャーナリスト 講演講師 富永秀一 ブログ

日記

本当に肉食を減らしても温暖化対策にならないのか

アメリカの科学者、フランク・ミットラーナ(Frank Mitloehner)氏が、「肉を食べる量を減らしても地球温暖化を緩和することにはならず、そういった主張は気候変動の真の解決をつきとめる取り組みから目をそらさせてしまう」という主張を、米国化学会の会議…

充電する道路が普及すれば内燃機関の車は消えていく

電気自動車(EV)の最大の弱点は、航続距離です。 一回の充電で走れる距離が100km~200kmと短いため、長距離のドライブができません。 途中で急速充電を利用するにしても、ひんぱんに止まる必要があり、不便です。 年に数回ですが、私も九州から一気に名古屋に…

温暖化で氷がなくなる北極からさらに石油を掘る強欲

地球温暖化の影響で氷が溶け、航行が容易になると予想されている北極海で、新たな石油資源を開発しようという動きがあります。 この記事は、中国の動向を警戒しているという内容ですが、どこの国が開発しようと同じ事です。 化石燃料を燃やして温暖化を進め…

気象庁が謝る必要があるか

チリで起きたM8.8の大地震による津波に対し、気象庁は、3mの津波が襲う可能性があるとして、大津波警報を出しました。 結果的には、岩手県の大槌港で記録された1m45cmが最大でした。 気象庁は、「予測が少し過大だった」と謝罪したそうです。 しかし、観測地…

炭素循環のフィードバック効果は予想以上か

講演でもよくお話しているのですが、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の海面上昇の予測には、大きな二つの効果が計算に入っていません。 IPCC第4次評価報告書 統合報告書 概要(公式版)P40参照。 ・炭素循環フィードバックにおける不確実性 ・氷床流出変…

我が家も梅が開花

そういえば、何日か前に名古屋で梅が開花とニュースで言っていたので、我が家の梅はどうかと見たところ、一輪だけ開いていました。 ちなみに、名古屋地方気象台では、平年より9日早い、1月27日に開花を観測していました。去年よりは6日遅いそうです。 我が家…

来年のデザインを描こう!

仕事柄、調べ物のため、大量のWebページ、書籍等を読む必要があります。その際の作業性を上げるため、速読のスキルを使っています。 速読の本はこれまでも何冊か読んだのですが、実用的で良いのが、SSR速読教室代表の寺田昌嗣さんが書かれた、『フォーカス・…

なぜか日本は参加しなかった世界56新聞共同社説

現在デンマークのコペンハーゲンで開かれている、国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)に先だって、世界45か国の56新聞が、共同社説を掲載し、気候変動の抑制にむけて、各国が対立ではなく団結するよう訴えました。 呼びかけ元のイギリスの新聞、…

牛肉1kgは大型タンクローリー1台分の水に相当

これまでも肉食の環境負荷が大きいことは指摘してきました。 オバマ大統領に「月曜日は肉なしデー」を提案 牛肉がこんなにCO2を出しているとは・・・ なぜ肉食をやめたのか 先日、大阪で行った、水道事業者の皆さんへの講演では、肉食が水資源に与える影響に…

鋭い! 「なぜ多くの人が気候変動の脅威から目を背けるのか?」

AFPに、気候変動の脅威から目を背けたがる人間の心理について、鋭い分析が載っていました。 分析1「快適な生活を捨てたくない」 確かにそうでしょう。一度味わった快楽から抜け出すことは難しいものです。 しかも、よく言われる方法は、やれ「テレビを見る時…

デメリットの方が大きい新型インフル報道

新型インフルエンザの流行は、北欧、ロシア、カナダといった寒冷地で、すでにピークを越えたようです。 ノルウェーでの流行予測 http://www.google.org/flutrends/no/ カナダでの流行予測 http://www.google.org/flutrends/ca/ これらは、関連キーワードの検…

中国がCO2を2020年までに40~45%削減

中国が、2020年までにCO2を、2005年比で、2020年までに40~45%削減するという、意欲的な目標を決定しました。 新華社通信の速報 http://news.xinhuanet.com/politics/2009-11/26/content_12544442.htm 総量ではなく、GDP比ですから、経済成長が続けば、総量…

湯崎先輩が広島県知事に当選

母校、広島大学附属高校の先輩、湯崎英彦さんが、広島県知事選挙で、他の候補いずれも新人4人を押さえ、初当選しました。 湯崎先輩、おめでとうございます。 湯崎さんと言えば、体育祭(広大附属生は体育祭に情熱を注ぎます)の団長をされ、東大に行かれた凄…

マイケルの遺志を継ぐ

先日、『THIS IS IT』を観てきました。 私は滅多に映画を観に行きません。前に映画館で観たのは2007年の『不都合な真実』。その前は、2004年の『デイ・アフター・トゥモロー』です。 しかし、今回の『THIS IS IT』は、マイケルに高校時代からずっと感動をも…

幻日出現!

愛知県刈谷市での講演の帰り、幻日が出ているのを発見! 急いで帰って、ビデオと写真撮影に成功しました。 とりあえず写真を掲載します。 右が本物の太陽で、左が幻日です。 以前にも撮影し、このブログのトップの写真にも使用しています。(今現在) アップで…

ずいぶん強引な予報円・・・

(気象庁Webサイトより) 先日、2つの台風の被害を受けたばかりのフィリピン北部を、また猛烈な勢力で襲いそうなので、台風20号の進路を気にしていました。 そして、今日、進路を確認してびっくり。 う~ん。ずいぶん、強引な進路予報ですね。 東の方に進んで…

長寿台風がようやく消滅

14日、半月に渡って猛威をふるってきた台風がようやく消滅しました。 先月29日の日本時間で午前9時に発生した台風17号は、最低気圧が920hPaという猛烈な勢力でフィリピン北部を襲いました。 それだけなら緯度が低い国の宿命でもあり、珍しくありません。 し…

息子が新型インフルエンザにかかって良かった

先日、高校3年生の息子が新型インフルエンザにかかりました。 ある夜、38度台前半の熱が出たものの、市販の風邪薬を飲んだところ、熱は下がり、他の症状も特になかったため、翌日は学校に行きました。 しかし、帰宅後、また熱が出たため、念のため病院に連れ…

沈みゆくデルタ地帯 5億人以上に影響

前の記事でも取り上げた地球温暖化による海面上昇をはじめ、地盤沈下や、ダム建設による土砂の供給減少など様々な原因から、世界の主なデルタ地帯の3分の2で、住民に深刻な影響が出ているそうです。 今でも、5億人が影響を受けているそうですが、前の記事で…

海面上昇加速の可能性がまた高まった

今年、メキシコで、過去にわずか50年で3mの海面上昇があった証拠が見つかりましたが、今度は、グリーンランドで、海面上昇が、従来の予測より早まると予想される証拠が見つかりました。 グリーンランドの氷床は、従来、過去の温暖な時期にあまり溶けず、今回…

ほとんど話題にならない環境大臣

いよいよ政権交代が実現し、鳩山内閣が船出しました。 副総理兼国家戦略局担当大臣の菅直人氏、財務大臣の藤井裕久氏、外務大臣の岡田克也氏をはじめ、厚生労働大臣の長妻昭氏、国土交通大臣の前原誠司氏、金融・郵政改革担当大臣、亀井静香氏、消費者・少子…

今年の夏も異常高温だった

ここのところ、暑くなったり、涼しくなったり、落差が激しくて、体調を崩しやすい天気が続いています。皆さん、大丈夫ですか? 今年の日本の夏は、梅雨明けが遅く、日照時間が短かったのに、気温は平年並みで、やはり温暖化の影響が感じられましたが、近年の…

『星守る犬』と民主党大勝

先日、出版用企画書を書くにあたって参考になるかと思い、書店に行き、どのような本が売れていて、どのように並べられているのかなどを観察していました。 そのような目的ですから、いつもは行かないコーナーまで歩を進めた時、平積みされている、ある本が目…

試験の監督中に見た“ちょっといい”光景

もう、一月くらい前の話になりますが、突然思い出したので書いておきます。 私が受け持っている、名古屋経済大学短期大学部の科目「環境のサイエンス」の前期試験に立ち会った時の事。 試験は、一定時間が過ぎれば、終わった人から、解答用紙を提出して、出…

野球の神様、ここまでされますか!

しびれました。 甲子園の決勝、日本文理対中京大中京の試合は、9回、10対4と中京大中京の6点リードで、2アウトランナーなしとなった時点で、ほとんど、決着がついたようなものでした。 中京大中京の選手の中には、感動からか、守りにつきながら涙ぐんでいる…

公共交通機関への配慮は?

自民党も民主党も、経済対策として、車に対する優遇策はあるのですが、公共交通機関への配慮がほとんどされていません。 今年初め、各政党などに、鉄道にどれだけ乗っても一日1,000円の鉄道旅行券が、毎月一人2枚までもらえるといった政策はどうかという提案…

自民VS民主 環境分野のマニフェスト比較

いよいよ衆議院選挙が近づいてきました。 そこで、与野党の中心となる自民党と民主党のマニフェストから、環境に関連する分野を抜き出してみました。 自民党 13ある大項目中5番目の「経済成長政策」で 「低炭素革命で世界をリードするとともに、安心・元気な…

究極のエコカーはEV?FCEV?いや、実は・・・ (3)

ハイブリッド車についても、ニュースが入ってきました。 一つは、GMが2011年に1リットルあたり97km走るプラグインハイブリッド車を発売するというものです。 しかし、以前にも書いたように「ちょっと期待はずれだった新型プリウスの実燃費」、ハイブリッド車…

究極のエコカーはEV?FCEV?いや、実は・・・ (2)

豪雨、地震、猛暑と自然の厳しさ、激しさを実感させられる機会が続いていますね。 みなさん、気をつけましょう。 前回のつづき、今度は、燃料電池車(以下FCEV)関連です。 報道によると、今月5日、トヨタ自動車の豊田章男社長がアメリカで講演した際、電気自…

究極のエコカーはEV?FCEV?いや、実は・・・ (1)

ここのところ、エコカーに関係するニュースが続いています。 まずは、電気自動車(以下EV)関連から。 先月、三菱自動車工業が「i-MiEV」、 そして、富士重工業が「プラグインステラ」という、ともに軽自動車タイプのEVを発売しました。 また、日産自動車も、…