副総理兼国家戦略局担当大臣の菅直人氏、財務大臣の藤井裕久氏、外務大臣の岡田克也氏をはじめ、厚生労働大臣の長妻昭氏、国土交通大臣の前原誠司氏、金融・郵政改革担当大臣、亀井静香氏、消費者・少子化担当大臣、福島瑞穂氏といった方々に関する報道はたくさんあるのですが、環境大臣となった、小沢鋭仁(さきひと)氏については、ほとんど話題になっていません。
温室効果ガスの25%削減や、環境税、排出量取引など、国民生活や企業のあり方を大きく左右する可能性がある環境行政の担当大臣ですから、本来、もっと注目されてもよいはずです。
しかし、実のところ、私も今回初めて知った方です。あまり知名度が高い方ではありません。
深夜の就任会見でも、鳩山総理から言われた事を明らかにしただけで、記者の質問でも、踏み込んだ発言はなく、わずか3分足らずで終わってしまいました。
歯切れ良く、気迫あふれる会見が多く見られた中で、ちょっと迫力不足の感がありました。
しかし、小沢氏は、衆議院の環境委員長を務めていた事があり、鳩山総理の側近中の側近だそうです。
独自にガンガンやっていく人ではなく、側近を配したということは、環境問題の重要な事について、総理自らの判断を反映しやすくするためかもしれません。
それは、鳩山総理が環境問題を重視している事の現れとみることもできます。
ともあれ、新たな時代が幕を開けました。
鳩山政権には、これまでできなかった部分にも踏み込んで、日本国内の対策をしっかり進めてもらい、さらに、地球温暖化をはじめとする世界的環境危機の回避に向けて、国際的にもリーダーシップを発揮する事を期待したいと思います。