電気自動車(EV)の最大の弱点は、航続距離です。
一回の充電で走れる距離が100km~200kmと短いため、長距離のドライブができません。
途中で急速充電を利用するにしても、ひんぱんに止まる必要があり、不便です。
年に数回ですが、私も九州から一気に名古屋に帰ったり、名古屋から一気に東北に行ったりする事がありますので、EVの価格が多少下がったとしても、数年後に買うであろう、次の車の候補に入ってくるとは思いません。
もし買うとしたら、長距離移動する時だけレンタカーを借りる事になるでしょうが、そこまでしようと思うためには、EVの価格が相当下がって、メリットを感じるようになる必要があります。
しかし、この記事にあるような、電磁誘導による走りながらの充電が、高速道路や幹線道路でできるようになれば、話はかなり変わってきます。
長距離の移動が無理なくできるようになるため、一気にEVが現実的な選択肢に入ってきます。
次の購入時には無理としても、その次であれば、今後の政策によっては、インフラが整備される可能性は十分あります。
一旦、そうなった場合、内燃機関の車は衰退の一途をたどる事になるでしょう。
内燃機関の車からEVになると、部品点数が大幅に減るため、自動車産業を支えているかなりの企業が淘汰されるか、他の産業への転換を余儀なくされる事になるでしょう。
そうならない為の道は、バイオ燃料化を進めて、実質的なCO2大幅減を、EVの普及より早く実現するしかないと思います。
車に関係する産業に携わる方が参加されている講演会では、いつもそうお話しているのですが、今のところ、目立った大がかりな動きはありません。
座して死を待つつもりなのか、と心配になります。