未来の人類に生命あふれる地球を残そう!

環境ジャーナリスト 講演講師 富永秀一 ブログ

マイケルの遺志を継ぐ

 先日、『THIS IS IT』を観てきました。

 私は滅多に映画を観に行きません。前に映画館で観たのは2007年の『不都合な真実』。その前は、2004年の『デイ・アフター・トゥモロー』です。

 しかし、今回の『THIS IS IT』は、マイケルに高校時代からずっと感動をもらってきた者の一人として、是非観に行きたいと思っていました。

 すると、先日、たまたまこの映画の事を伝えていたテレビを見た妻が、「観に行きたい」と言うので、それなら、と早速その日のレイトショーのチケットを押さえ、行ってきました。

 そこには、想像を超えてパワフルで、魅力を失っていない、プロフェッショナルなマイケルがいました。

 基本的にはリハーサルですから、歌も踊りも全力ではない場面が多いのですが、盛り上がって、フルボイスでのアドリブが続いたシーンでは、歌の上手さにしびれました。

 また、「The Way You Make Me Feel」での、マイケルの踊りの若いこと!女性を口説こうとする若者の、弾けるような心を、動きで見事に現していました。

 後半、マイケルの曲の中で2番目に好きな「Earth Song」が登場した頃から、メッセージ性が強くなります。

 「Earth Song」は、地球環境の破壊を嘆く歌ですから、マイケルが環境問題に関心がある事は分かっていました。

 でも、ここまで真剣に危機感を持ち、何とかしなくてはならないと考えていたとは知りませんでした。

 みんなが聞きたい曲をやり、沢山の人に来てもらって、マイケルが伝えたかったのは、「環境危機に何としてもブレーキをかけよう」という事だったのです。

 実は、この映画は、私にとって、強力なカンフル剤になりました。

 ドキッとした一つめは、書籍のタイトルの候補に考えていたキーワードの一つが、マイケルの口から出てきた事です。

 そして、二つめは、マイケルが、メンバー、スタッフへの挨拶の中で、「あと4年で環境破壊を止める」と言ったことです。

 私が提言している、国際連合再生可能エネルギー基金による、プロジェクト開始の目標年度が、その2013年だったからです。

(詳しくは再生可能エネルギーを急速に普及させるための提言)等をご覧下さい。)

 おそらく、オバマ政権1期目を意識しての発言ではないかと思いますが、私にとっては、「目標に向けて頑張って」と言われたように思いました。

 エンディングで、私が一番好きな曲、「Heal the World」が流れる中、私は、マイケルの遺志を継ぐ者の一人として、これまで以上に頑張っていく事を、心に、そしてマイケルに誓っていました。

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 滞りがちな書籍出版への道ですが、『THIS IS IT』の半券を、パソコンのディスプレーの下に貼り、自らを鼓舞しています。