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環境ジャーナリスト 講演講師 富永秀一 ブログ

息子が新型インフルエンザにかかって良かった

 先日、高校3年生の息子が新型インフルエンザにかかりました。

 ある夜、38度台前半の熱が出たものの、市販の風邪薬を飲んだところ、熱は下がり、他の症状も特になかったため、翌日は学校に行きました。

 しかし、帰宅後、また熱が出たため、念のため病院に連れて行ったところ、新型インフルエンザとの診断。

 「えっ、この程度で?」というのが、最初の感想でした。

インフルエンザというと、38度台後半から39度台の高熱が出るものと思っていたからです。

 病院からは、一般とは別の出口から出て、薬局で、リレンザを受け取りました。吸入して使う薬のため、息子は使い方を習って帰りました。

 それまで、家族は一緒に食事したり、話したりしていましたから、感染が心配になり、その夜、他の家族5人で再度病院に行き、全員、検査してもらいました。

 鼻の奥の粘膜を取る、くすぐったい検査を我慢し、待つ事20分ほど。結果は、全員感染なしでした。

 実は、心当たりがありました。

夏休みが終わって数日後、息子を除く5人が、ほぼ一斉に体調を崩した事があったのです。

 でも、みんな微熱や喉の痛み、軽い咳程度でしたから、誰も病院には行かず、普通に学校や仕事に行っているうち、1、2日で直りました。

 その時、「おかしい」と思ったのです。

 これまでも、家族の誰かが体調を崩し、1人、2人が感染する事はありました。しかし、家族の多くが一斉に体調を崩したのはそれが初めてだったからです。

 「この強い感染力は、もしかして新型インフルエンザか?」と思いましたが、上述のように、私のインフルエンザのイメージでは、高熱が出るはずでしたから、違うだろうと判断していました。

 その時、息子は模擬試験を控え、ほとんど話もせず、食事も部屋で取っていたためか、感染しませんでした。

 そして、今回、息子が発症し、濃厚接触があったにもかかわらず、息子以外、誰もかからなかったということは、あの時、息子以外は新型インフルエンザに感染して、抗体ができていたのではないかと思います。

 その後、1日は、家族全員、家の中でもマスクをしたり、良く手を洗ったりしていましたが、幸い、息子の症状は軽く、喉の痛みは残ったものの、発熱はなくなったため、2日後からは、普通に暮らしました。

 それまで、入試の時に新型インフルエンザにかかったらどうしようとか、高くつきそうだけど、みんなワクチンを接種した方がいいのだろうかとか考えていましたが、今回の件で、わが家では、新型インフルエンザへの不安は、ほとんどなくなりました。

 もちろん、実は免疫ができていないかもしれませんし、例えできていても、体力が落ちれば、再度発症するかもしれません。ウイルスが変異して、これまでの免疫の意味がなくなるかもしれません。

 しかし、現時点の感想としては、息子が早めに新型インフルエンザにかかって、良かったと思っています。