未来の人類に生命あふれる地球を残そう!

環境ジャーナリスト 講演講師 富永秀一 ブログ

提言

IMFが高い炭素税を課し所得税等を下げる政策を導入すべきとの見解書を発表

IMF、国際通貨基金は、地球の気温上昇を2度未満に抑えるために、2030年までに、CO2 1トンあたり75ドル(約8100円)の炭素税を各国政府が導入するべきとする見解書を公表しました。 IMF:気候変動を抑制する財政政策 https://www.imf.org/ja/News/Articles/2019/…

原子力発電は核抑止力になるか

昨夜のテレビ朝日「報道ステーション」で、自民党石破茂政調会長が、「原発を減らして、自然エネルギーを増やしていく事には賛成だが、完全になくして良いとは思わない。日本がその気になれば1年以内に核兵器を作る能力があると周囲の国に思わせる事は、抑止…

原発は再稼働できるのか

正直、2ヶ月位前までは、原発の再稼働が、ここまでの大問題になるとは思っていませんでした。 一定の反発はあっても、現在異常が起きていない原発を動かす事にまで反対する声は、それほど拡がらないだろうと考えていたのです。 しかし、現実には抵抗を感じて…

浜岡原発を止めてもピークをスマートに乗り切れる

菅直人総理大臣は、昨日、中部電力に浜岡原子力発電所の原子炉全停止を要請しました。 それを受けて、中部電力は、今日午後、臨時の取締役会を開きましたが、結論は明日以降に持ち越しとなりました。 夏のピーク時に十分な電力が供給できるか、その為の燃料…

【提言】こうすればエネルギー危機を乗り切れる

3月11日に発生した、東北地方太平洋沖地震と、その津波により、多数の火力発電所が破壊され、原発は停止。その上、福島第一原発が大規模事故を起こした事で、原発に対する信頼は失墜し、正常に停止した原発も、再稼働が社会的に許されるかどうかわからない状…

国が言う「健康に影響がない」を信じて良いか

3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震による福島第一原子力発電所の事故の影響が拡がっています。 現在の各地の放射線量は、Googleマップを使って、「放射線測定ネットワーク」という地図を作りましたので、参考にしていただければと思います。 国は、福島…

デフレから脱却する方法

日銀が30兆円の資金供給を決めましたが、市場は円高で反応しています。当然でしょう。 すでにお金が余っている状態で、単純にお金を追加してもたいした効果は期待できません。 円高対策、デフレ対策について、なかなか、「これだ!」と思う提案に出会わないの…

国の将来を見据えたビジョンが必要

経済産業省が、インターネットを通じて国民から意見を募集し、政策議論を促進しようと、アイディアボックスというものを開設しました。 テーマの一つに、「地球温暖化問題に対するIT技術の貢献」があり、私も、アイディアを投稿しました。 IT分野をどうする…

太陽光発電システムが故障して考えたこと2

太陽光発電システムが故障して思い出した、もう一つのニュースは、中国の最大手太陽光発電メーカー、サンテックパワーが、日本で本格的に販売攻勢をかけるにあたって、25年保証を付けたことです。 日本のメーカーの保証は10年が多いのですが、太陽電池パネル…

太陽光発電システムが故障して考えたこと1

昨日の記事の続きです。 今回の太陽光発電システムの故障で、私は2つのニュースを思い出しました。 一つは、ネクストエナジー・アンド・リソースという会社が、1980 年代の太陽光発電パネルを再々利用して、リユースパネルを発売するというニュースです。 ネ…

太陽光発電システムが故障

えっ!売電量が少なすぎる。と異常に気づいたのは、昨年12月分の売電量が載った電力会社からのお知らせを見た時でした。 前年までの同月と比べて3~4割も少ないのです。 12月はそんなに日照が少なかったっけ。と思い、気象庁のWebサイトで日照の記録を見ても…

2020年までにCO2を24%削減。無理だと思いますか?

先日、共同通信などが伝えたように、京都議定書以降のCO2削減目標について、EUは、世界の平均気温の上昇を2度以内に抑えるため、2020年までに自らは30%削減、日本、アメリカは24%削減が必要という試算をしたそうです。 これは1990年レベルに比べてですから、…

環境、経済の未来予想図6

先日からの続きです。(流れ全体は2008年12月27日の記事からご覧下さい。) ●再生可能エネルギー革命が実現した場合 ○貧富の差 私が提言で書いたように、現在貧しい国には、エネルギーを輸出できるよう、再生可能エネルギー関連設備を整備し、経済力のある国に…

環境、経済の未来予想図5

先日からの続きです。(流れ全体は2008年12月27日の記事からご覧下さい。) ●再生可能エネルギー革命が実現した場合 ○経済、雇用への影響 国際連合再生可能エネルギー基金(UNREF)が設立され、特例による無限の予算で、国、地域を通じて再生可能エネルギー関連…

環境、経済の未来予想図4

先日からの続きです。(流れ全体は2008年12月27日の記事からご覧下さい。) ●グリーン ニューディールを進めた場合 ○経済、雇用への影響の続き グリーン ニューディールを徹底する方法のもう一つの問題は、粘り強く、グリーン ニューディールを続けて、経済、…

フェリー業界苦境

地元の新聞(中日新聞)の夕刊に、春休み前にも実施される高速道路料金の大幅値下げによって、フェリー業界が苦境に立たされるという記事が掲載されました。 それによると、土日祝日は関東、関西圏以外の高速道路料金の上限が1000円となるため、長距離航路が大…

環境、経済の未来予想図3

先日、昨日の続きです。(流れ全体は2008年12月27日の記事からご覧下さい。) ●グリーン ニューディールを進めた場合 ○経済、雇用への影響の続き 今朝、テレビを見ていたら、商品へのカーボンフットプリントの表示が始まったというニュースをやっていました。 …

環境、経済の未来予想図2

先日の続きです。(流れ全体は2008年12月27日の記事からご覧下さい。) ●グリーン ニューディールを進めた場合 ○経済、雇用への影響の続き 自動車に限らず、地球温暖化を気にせずにエネルギーを使えるようになれば、家電、産業機械、ロボット等の機械は、それ…

環境、経済の未来予想図

化石燃料への依存を続けた場合、グリーン ニューディールを進めた場合、私が提案している再生可能エネルギー革命が実現した場合で、どんな違いが出てくるか、予想してみました。 ●化石燃料への依存を続けた場合 ○今世紀中に考えられるリスク ・異常気象多発 …

再生可能エネルギーを急速に普及させるための提言

これまで何度かお伝えしてきた、(2008年12月27日の記事からご覧下さい。)再生可能エネルギーを急速に普及させるためのアイディアについて、提言書にまとめました。 以下からダウンロードしていただけますが、文章も掲載しておきます。 国際連合再生可能エネ…

バス、船舶、航空機をどうするか

鉄道旅行券による景気対策のアイディアの補足です。 バスや船舶、航空機の扱いをどうするか、考えてみました。 鉄道ほどではありませんが、バスも船舶も自家用車で移動する場合よりCO2排出量は少なくてすみます。 また、鉄道で行けない場所への移動に使われ…

政府、関係省庁、各政党に意見を送付

前に書いた鉄道旅行券の政策案について、政府、関係する省庁、政党助成法上の政党要件を満たしている全政党に意見を送付しました。 内容は以下の通りです。 なお、CO2排出量のデータは、前に書いた時は2005年度のものでしたが、2006年度のものを見つけたので…

鉄道乗り放題1日1,000円

国土交通省などが発表した案によると、二次補正予算成立後に予定されている高速道路料金の割引は、どこまで行っても1,000円となるようです。 土日祝日限定だそうですが、これでは前にも書いたように、週末、休日ごとに高速道路は大渋滞し、CO2が大量排出され…

国際連合再生可能エネルギー普及プロジェクトの先は

再生可能エネルギー革命について考察をしています。(流れが分からない方は、2008年12月27日の記事からご覧下さい。) Q.企業のあり方はどう変わる? の続きです。 A.電力会社はどうなるでしょう。国連の資金で設置した発電等の設備は、国の物にすると書きまし…

再生可能エネルギー革命が起きた時、企業の対応は?

再生可能エネルギー革命について考察をしています。(流れが分からない方は、2008年12月27日の記事からご覧下さい。) 以前、国際連合再生可能エネルギー基金という名前で、プロジェクトの名前も兼ねると書きましたが、文脈によっては、おかしくなるので、やは…

大量のゴミが出る?

再生可能エネルギー革命について考察をしています。(流れが分からない方は、2008年12月27日の記事からご覧下さい。) Q.将来、大量の廃棄物を生むことになるのでは? A.少なくともシリコン系太陽電池の寿命は半永久です。枠や配線の部分は20年~30年で傷みま…

国際入札での選定基準

再生可能エネルギー革命について引き続き考えてみます。 Q.再生可能エネルギー設備の受注企業を選ぶ国際入札での選定基準は? A.価格も基準の一つにはなりますが、それだけではいけません。環境負荷の少なさを重要な基準にするべきです。 具体的にはライフサ…

再生可能エネルギー革命(RER)は可能か

再生可能エネルギー革命の実現可能性について引き続き考えてみます。 Q.太陽光発電の設備を急増させて資源量は足りる? A.現在の主流であるシリコン系の太陽電池の原料、シリコン(珪素)は、地球を構成する主成分の一つで、資源量は事実上無限にあります。一…

国際連合再生可能エネルギー基金(UNREF)

昨日、国連が無限の予算を使って、再生可能エネルギー設備の整備を進めるアイディアについて、国連の担当する機関やこのプログラム自体の名前を考えたいと書きましたが、「国際連合再生可能エネルギー基金」がいいのではないかと思います。 普及とか、整備を…

再生可能エネルギー革命(RER)と命名

先日来ご紹介している考え方に名前を付けた方がいいと思い、考えた結果、「再生可能エネルギー革命」と呼ぶことにしたいと思います。 国際的に理解を得なければ意味がないので、英語表記も決めました。 「Renewable Energy Revolution(RER)」としたいと思い…