未来の人類に生命あふれる地球を残そう!

環境ジャーナリスト 講演講師 富永秀一 ブログ

再生可能エネルギー革命(RER)は可能か

 再生可能エネルギー革命の実現可能性について引き続き考えてみます。

Q.太陽光発電の設備を急増させて資源量は足りる?

A.現在の主流であるシリコン系の太陽電池の原料、シリコン(珪素)は、地球を構成する主成分の一つで、資源量は事実上無限にあります。一時的には、需要の急増に追いつけない事態もありえますが、半導体向けに比べると純度が低くても大丈夫ですし、リスクをあまり考えずに工場に投資できるので、増産は難しくないと思われます。

 最近増えているCIS系太陽電池の場合、銅、インジウム、セレン、ガリウム、硫黄などが使われます。基本的に薄膜、つまり非常に薄い膜状の電池ですから、使用する資源量は少なくて済みます。いずれは、限界が見えてくる資源も出てくるでしょうが、他の材料の組み合わせを探せば良いことです。

 また、他にも、色素増感型や、有機薄膜型など、様々な原料を使った太陽電池があります。原料の価格や量、技術の進歩に合わせて、その時点で最適なものを選んでいけば良いと思います。

 つづく。