山形県、群馬県中之条町、福岡県みやま市など、2016年の電力小売完全自由化に向けて、自治体が新電力を設立する動きが出始めています。
そこで、豊明市に再生可能エネルギーによる新電力会社、豊明エコ電力を設立することをめざします。
●生ゴミを燃料に!
豊明市の先進的取り組み、生ゴミの戸別収集ですが、対象は一部世帯にとどまっています。
現在は堆肥化しているため、必要とされる量以上堆肥を作っても仕方ないわけですが、この生ゴミ戸別収集を拡充し、全戸から収集します。
そして、生ゴミに風を当てるだけで急速に乾燥し、燃料化できたり、一部をガス化することで大きな熱量を発生させたりする新技術などを使って、バイオマス発電を行ないます。
軌道に乗れば、家庭の生ゴミだけでなく、企業等が出す食品残さなどの燃料化もめざします。
●燃料作物スーパーソルガム栽培
短期間で6メートルにも成長する、スーパーソルガムという日本生まれの燃料作物があります。乾燥させ、ペレット化すれば、木質燃料並みの熱量が得られます。
豊明市には、51ヘクタールの遊休農地がありますから、まずは、そうした場所でスーパーソルガムを栽培し、燃料化することで、バイオマス発電を可能にします。
軌道に乗れば、周辺自治体の遊休農地を持つ自治体に働きかけたり、友好都市のオーストラリア、シェパトン市やその周辺自治体でのスーパーソルガム生産、燃料化も呼びかけはどうかと考えています。
●将来的には太陽熱発電も
すでに進みつつある公共施設の屋上などを利用した太陽光発電は今後も進め、さらに将来的には太陽熱発電も視野に入れます。
鏡などで太陽光を集めて、高温を作り出し、断熱性の高いタンクに熱を貯めて、その熱で24時間安定して発電することも可能にするのが太陽熱発電です。
今後、固定価格買取制度の対象となるなど、日本でも採算が取れるようになれば、遊休地などを活用して、太陽熱発電を行うことをめざします。
●再生可能エネルギー普及市債で資金調達
燃料化施設や発電所等を建設する財源には市債を発行して当てますが、これは通常の公共事業とくらべ、収益の計算が立ち、確実に償還した上で、さらに市の収入を増加させることが可能で、市の財政を悪化させず、逆に改善させる見込みが立つ市債です。
●地域振興にも
節電に協力した方に、市内の協力店で使える商品券と交換できるポイントを付与するなど地域振興にもつなげます。
●売電収入などで市の財政を豊かに!
こうして売電等で生まれた収益を、福祉、教育、少子化対策などの財源として活用し、より豊かで明るい豊明市を目指します。
名古屋市の南隣の人口6万8000人の普通の都市である豊明市で成功すれば、もっと有利な場所がたくさんありますから、全国の都市に広がっていくだろうと思います。