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環境ジャーナリスト 講演講師 富永秀一 ブログ

マルハナバチの個体数と分布範囲の減少、気候変動が影響

ネオニコチノイド系農薬の影響を否定するものではなく、気候変動も個体数減少の原因になっているという調査結果。 北米と欧州に生息するマルハナバチ67種に関する記録50万件近くを調査したところ、南方の分布範囲が300キロにわたって消失していたことがわかったとのこと。 これは年平均9キロのペースで、より冷涼な地域への移動はうまくいっておらず、局所的には絶滅に追い込まれた地域もあるそうです。 約3500万年に登場したということは、大規模な気候変動も乗り越えて来ているので、マルハナバチ全体が絶滅することはないでしょうが、受粉の担い手が減ることは農作物の生産量に影響し、食糧価格を押し上げる要因となります。