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環境ジャーナリスト 講演講師 富永秀一 ブログ

トヨタは従来型ガソリン車全廃 生産時CO2排出ゼロへ

トヨタ自動車が環境フォーラムで、2050年に向けた目標として、従来型ガソリン車はほぼ全廃させ、走行時のCO2排出量を2010年から9割削減すると発表したとのことです。

また、生産時のCO2の排出はゼロにするとのことです。

Response:【トヨタ環境フォーラム15】2050年に工場CO2ゼロ目指す…FCVラインは20年までに

http://response.jp/article/2015/10/15/262093.html

など各紙より。

企業向けの講演などで、「CO2削減と言われてももう限界に近い」という方々に対していつも、省エネしか考えないからそうなるのであって、自ら再生可能エネルギーの発電や熱利用をしたり、購入先を再生可能エネルギー中心の所に切り替えていけば、今の事業のやり方をまったく変えなくても勝手にCO2は削減されるし、省エネも同時に進めればさらに早くCO2は減らせますよ、と話をしています。

そして、その業界に合った再生可能エネルギーをお薦めしています。

トヨタのグループ会社からのご依頼の時にもそんなお話しをしていましたが、トヨタ本体がライフサイクル全体でのCO2ゼロを目標にした以上、素材や部品を提供している会社も含めてCO2ゼロにしていくしかないでしょう。

トヨタの場合、すでに取り組んでいる風力発電の拡充に加え、水素の利用に力を入れるようです。

今の主流は天然ガスから水素を作る方法で、このままではCO2ゼロにはなりませんが、トヨタは、バイオマスから水素を取り出す研究にも力を入れていますから、水素の利用でもゼロが目指せるわけです。

トップ企業がこのような高い目標を掲げることは影響が大きく、大いに意味があります。

グループ全体、さらに言えば自動車業界と取引がある企業も含め、CO2ゼロにしなければ取引を打ち切られることを覚悟しなければならない時代に入ったということです。

さぁ、腰を据え、知恵を出して頑張りましょう。