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環境ジャーナリスト 講演講師 富永秀一 ブログ

また温暖化予測の上限が上がった

 世界各国、1000人以上の科学者が地球温暖化の予測などをする、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の、第4次評価報告書の内容が明らかになりました。

 それによると、世界の平均気温は、2100年に、1980~1999年の平均より最高で6.4度高くなるとのことです。

 思い起こせば、1990年に公表された第1次評価報告書では、2100年に約3度上昇、1995年の第2次報告書では、3.5度、2001年の第3次報告書では5.8度と、温暖化予測の上限値はどんどん上がってきました。

 そして、今回は6.4度です。

 現実の温暖化の進行が予想以上に早いため、予測値の上限を上げざるを得なかったのです。

 ただし、今回、循環型社会が実現した場合の下限値として、1.1度の上昇で済むという予測もあります。

 1.1度でも相当影響は出ますし、現状ではここまで抑えるのはかなり厳しいと思われますが、それでも、この方向を目指して頑張っていくしかありません。