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環境ジャーナリスト 講演講師 富永秀一 ブログ

週刊ポストに掲載されました

 本日(2022年7月8日)発売の週刊ポストにコメントが掲載されました。

 

 これまでも何度か雑誌の取材は受けていますが、大抵使われるコメントは2つ3つだったのですが、今回は10か所程度使われました。

 

 記事のタイトルは〈緊急シミュレーション〉猛暑「気温50℃」の世界。

 

 最初にタイトルを聞いて、日本は海に囲まれているため、極端な温度変化が起きにくく、5年、10年で50度まで達するというのは考えにくいと思いますが、と前置きをした上で、答えられる質問にはお答えしますとして取材を受けたのですが、結果的には私が50℃になると言っているような感じになってしまいましたね。(笑)

 

 まぁ、気象観測ポイントではなく都市部の照り返しの強い場所で5~10年後なら50℃を超えるエリアが出てきてもおかしくない、という限定条件はそのまま使ってもらえたのでいいですけど。

 

 最後の方は字数の問題からだと思いますがかなり簡略化されているので伝わるか心配ではありますが、伝えたかったのは、主に2点。

 

 1つは温暖化の進行により、偏西風など気流の蛇行が起きやすくなっていて、これまでは日本本土に近づいた台風は西から東へ動くのが普通で、九州・四国方面から北上するのが一般的だったものの、気流の蛇行や北上等によって、台風が日本本土付近まで北上しても、東側から近づくというこれまでにない動きをするようになっていること。

 

 もう1点は、海水温が2℃上昇すると800hPa台前半というとんでもない台風の発生が予想されていること。

 

 これらが複合的に起きると、日本本土に近づいても800hPa台とか、900hPaそこそこという猛烈な勢力の状態でいきなり東京など大都市を東側から襲うといった事態も起こりうるということです。

 

 詳しくはこちらをご覧下さい。

 

youtu.be

 

 『50℃超ともなれば』という表現は簡略化され過ぎて誤解を生むので、「今後は」とか、「将来的には」といった表現にして欲しいと言ったのですが、特集の最後にあらためて50℃という表現を重ねたかったということでしょう、そのままになっていました。

 

 そのあたりは、編集権が週刊誌にあるので、ある程度は仕方ないでしょう。

 

 まあ、私としてはたくさんコメントが使ってもらえましたし、地中熱の有効利用という、欧米に比べ、圧倒的に日本が遅れている部分を、少しですが伝えることができたので良かったです。

 

 

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