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環境ジャーナリスト 講演講師 富永秀一 ブログ

海には酸性化の危機も

 温暖化が進むと海で、酸欠による大量絶滅が起きる可能性がある話を、先週書きました。  今度は、酸性化の危機を、26カ国、150人以上の海洋学者が世界に向けて訴えました。  海が酸性化すると、珊瑚礁が壊滅的な影響を受けると共に、漁業資源にも大きな影響を与えると警告しています。  そして、その変化は数十年の内に急速に進み、一度進んだ酸性化を戻すには、数千年かかると指摘しています。  海洋の循環が遅くなることによる酸欠に、メタンハイドレート融解による酸欠、そして、今回指摘されている酸性化と、温暖化が海に与える悪影響は様々予測されています。  2億5000年前に起きた生物の大量絶滅の際も、生物全体では90%の種が絶滅しましたが、海洋生物に限れば、96%という高い比率で絶滅しています。海中の生物の方が変化に弱いようです。  科学者達は、早期にCO2濃度を固定化する必要性を訴えていますが、果たして人類は実現できるでしょうか。 モナコ宣言(2008年10月のシンポジウムの内容を政策立案者に向けた提言としてまとめたもの) モナコ宣言に関するUNESCOのプレスリリース