地元の新聞に、賞味期限内なのに廃棄される食品がかなりの量にのぼるという記事が載っていました。
ある食品会社の管理職の話では、賞味期限が1年の商品の場合、製造からわずか3ヶ月で問屋が引き取らなくなり、4ヶ月を過ぎると返品されるというのです。
消費者が、賞味期限が先まである商品を買いたがるからでしょうが、何とももったいない話です。
テレビでたまたま見たので詳細は覚えていませんが、この日本の常識がおかしいと言って、廃棄される食品の内、まだ賞味期限が長いものを引き取り、買ってくれる店を探して売る商売を、外国人が(確かアメリカ人だったような)やっているという話を思い出しました。
「もったいない」の精神を外国人の方が持っているというのは皮肉なというか、恥ずかしい話です。
賞味期限は、おいしく食べられる期間を示すのですが、賞味期限が切れたら食べられないと思っている人も結構いるそうです。消費者が、賞味期限に余裕がある食品を買いたがる背景には、この誤解も結構影響しているかもしれません。
そもそも、消費期限だ、賞味期限だと、分かりにくい用語を使うからいけないのです。これまでに食べてという消費期限はいいとしても、おいしく食べられる期間を示すのであれば、誤解をされやすい賞味期限より、ストレートに「美味期限」にすれば良いのではないでしょうか。「美味期限」なら、少しくらい過ぎても味が落ちるだけだと分かります。