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環境ジャーナリスト 講演講師 富永秀一 ブログ

温帯台風と警告されていれば・・・

 昨日は、広い範囲で強風が吹き荒れ、最大瞬間風速30メートル以上を記録したところもありました。

 住宅の窓ガラスが割れたり、電柱が折れたり、群馬県前橋市では、77歳の女性が強風により7m近くも飛ばされて頭を打ち、重体だそうです。

 大陸に1060hPaもの高気圧がある中、970~980hPaという二つの低気圧が発達しながら通過したからですが、以前から提言しているとおり、このような状況においては、単なる低気圧ではなく、「温帯台風」などの特別な名称をつけて警戒を呼びかけるべきだと思います。

 もし、「低気圧の接近で強風が吹くでしょう」ではなく、「温帯台風の接近で強風が吹くでしょう」と呼びかけられていたら、多くの人が、より警戒したでしょう。気の毒な女性も外出を取りやめたかもしれません。北海道では、下校時間を早めた学校もかなりあったそうですが、風雪が強い中、下校するのではなく、朝から休校という措置をとる学校がもっと多かったかもしれません。

 今後、温暖化が進めば、台風だけでなく、猛烈な温帯低気圧による被害も増えると予想されますから、早めに是非検討して欲しいものです。