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環境ジャーナリスト 講演講師 富永秀一 ブログ

サイクロンによる死者は5000人から1万人かも

 IPCC(気候変動に関する政府間パネル)がこのほど承認した、第4次報告書について伝える記事です。  その中から、以下引用。  熱波、暴風雨、水害、熱帯性低気圧、海面の上昇は今世紀、より広範囲かつ頻繁に発生し、その規模も拡大するという。  報告書によると「全世界」がこれらの影響を受けるものの、皮肉なことに温暖化への関与が最も少ない低所得国ほど対策に必要な資源を得られないため、最も大きな被害を受けることになるという。  今、まさに、そうした事態が、バングラデシュで起きています。
 最低気圧944hPa、最大風速69.4m(1分平均)という、“猛烈な”サイクロン、シドル(Sidr)が、バングラデシュを直撃しました。  1991年にもサイクロンに襲われ、死者13万人以上という被害を出したため、その後、各地に避難用のシェルターを整備し、今回、シドルが襲った際、当局は、被害を抑えられると楽観的だったそうです。  しかし、シェルターを100万人分作ったといっても、現実には1000万人分は必要だったいう話もあり、今回もかなりの被害が出たようです。  CO2を大量に出してきた先進国は、他人事ではなく、責任を感じなければならないと思います。