もう少し、被害の全貌が明らかになってからと思っていましたが、マウイ島で8月8日に大規模な山火事被害が発生し、約1か月が経ちますが、115名の遺体が見つかっているものの全員の身元が確認されている訳ではなく、9月1日に安否不明者385名の氏名が公表されるなど、実際の被害が明らかになるにはまだまだ時間がかかりそうなため、先に書きます。
今回の山火事の被害がここまで大きくなったのは、遠くのハリケーンに向けて、高気圧から吹いた強風の影響と言われていますが、そもそも5月から異常な干ばつが続いていて、島がカラカラに乾いており、山火事の発生は懸念されていました。
また、被害を大きくしたハリケーン、ドーラは、メキシコシティの沖で8月1日に発生し、はるばる西へ移動してきたものでした。ちなみに、このハリケーンはさらに西に移動し、東経180度を越えて台風8号になっています。
高い海水温がそこまでハリケーンを強め、維持させたと言えます。
越境台風はたまにありますが、メキシコ沖からはるばるやってきた台風なんて記憶にありません。
異常な干ばつや異常な動きをする強いハリケーンが今回の参事をもたらしたとしたら、もし温暖化が進行していなければ、起きなかったか、起きてもここまでの参事には至らなかったかもしれません。
このような山火事は、日本も決して他人事と考えてはいけないと思います。
日本は、平均降水量は多いですが、山から海まで近い急峻な地形で、雨水がすぐに海に出てしまうため、干ばつに弱い特徴があります。
そのため、日本では、古くから、ため池やダムに水を貯めるなどの工夫が行われてきました。
それでも、これまで日本では大規模な飢饉、渇水が何度もありましたし、1970年代から2000年頃までも、毎年のように渇水に襲われてきました。
最近は大規模な豪雨被害が目立っているため、渇水のことを忘れがちな方もあるかもしれませんが、今年も雨雲の通り道にならず、米どころの新潟などで渇水が起きています。
日本でも、渇水に襲われている時に、離れた場所の大型台風や高気圧との位置関係などで、雨は降らず、強い風だけが吹いている中、火事が起きれば、同じような災害に襲われてもおかしくはないことを覚えておいた方がいいと思います。
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