未来の人類に生命あふれる地球を残そう!

環境ジャーナリスト 講演講師 富永秀一 ブログ

2年後に小惑星が落下する場合にできること


2022年の年末、フジテレビ系列で放送された、『不思議体験ファイル 信じてください!!』に、1999年に出版された漫画の表紙に「大災害は2011年3月」と記述があり、東日本大震災を予知したのではないかと話題になった、たつき涼さんが出演されました。

そして、60万部を超えるベストセラーとなっている『私が見た未来 完全版』で、「本当の大災難は2025年7月にやってくる」と記述されていることについて取り上げられました。

 

引用元:たつき涼著『私が見た未来完全版』P83

番組の中で、地質学の専門家が、たつき

んが夢で見た位置は、非常に地殻が安定しているエリアで、突然火山活動が起きることは考えにくく、大地震震源になることも考えにくいと分析し、もしこの場所で海が盛り上がるとしたら、地球内部が原因ではなく、地球外部からの小惑星の落下などなら考えられると話しました。

 

もしこれが、対策が行われないままに実現すると、

原発数十基同時メルトダウンのリスクかユートピアか ~otomiさんの環境のお話7~ - YouTube

この作品で警告したことが現実になってしまうということで、私は衝撃を受けました。

『私が見た未来 完全版』では東日本大震災津波の約3倍という表現があり、そうだとすると津波の高さは30~50m、遡上高は100mにも達するでしょうし、日本列島の太平洋側が3分の1から4分の1飲み込まれるという表現もあり、その場合は津波の高さが100m以上、遡上高は200~300mという可能性もあることになります。

 

これだけの津波に襲われれば、いくら頑丈な原発の建屋であってもただでは済まず、場合によっては、燃料棒や原子炉などもむき出しにバラバラに壊れて、放射性物質が拡散することになるでしょうし、建屋は何とかもったとしても冷却設備が損傷すれば、メルトダウンは避けられないでしょう。

『原発数十基同時メルトダウンのリスクかユートピアか』より

原発数十基同時メルトダウンのリスクかユートピアか』より

このような大津波が起きるのは、小惑星の落下の他、ロシアの兵器の可能性もあります。

断片的な情報ですが、核魚雷ポセイドンには100メガトンの核弾頭を搭載できるとか、高さ500mの津波を起こせるなどと言われています。

また、北朝鮮も威力の程はわかりませんが、真似た兵器を開発しているとのことです。

 

北朝鮮、核魚雷の爆発実験か 「放射能津波起こす」主張:中日新聞

https://www.chunichi.co.jp/article/659864

 

こうした兵器の目的としては大都市や基地の沖合で爆発させて対象を破壊することですから、たつき氏が夢で見た位置で故意に爆発させることはないように思いますので、もし爆発するとしたら事故か誤作動でしょう。

もし100メガトンの核弾頭が海底に沈んで爆発すれば、その核弾頭の威力に加え、海中で大量の水蒸気が発生し、水蒸気爆発の威力も加わること、しかも威力が主に上方に向かうことを考えると、イラストのような状態が起きてもおかしくないと思います。

 

この兵器の爆発であった場合は事前に備えることは無理でしょうが、小惑星や彗星の場合は、運良く事前に観測され、軌道から落下地点も予測できる可能性もあります。

 

そこで、2年後に地球に小惑星や彗星が衝突すると分かった時にできることを考えてみました。

 

7年位前に分かれば、準備をして人工衛星をぶつけ、少し軌道をずらすことで地球への衝突をさけるということもできる可能性があるとのことですが、2年位前だと、軌道をそらすことは難しいでしょう。

 

そこで、地球への衝突の可能性が高いと分かった時点で人類がすべきことですが、まずはパニックを起こさないことで、そのためにはどこに落ちるかにかかわらず、全世界が一致して対応に当たることを国連で決議し(当面拒否権は凍結)、超法規的なことも含めた措置で、衝突による直接的な死者ゼロを目指すこと、経済の混乱などによる餓死者なども出さないことを全国家が誓うことです。

 

真っ先に決めるべき事は衝突の混乱が収まるまで、一旦世界全体を計画経済に移行させること、全世界の共通通貨を定めることです。

 

この通貨は危機を乗り切るためであれば、限度を定めず発行され、各国の通貨と共通通貨との為替レートは固定し、物価も凍結します。

全人類が生存していくための食料、衣料、避難所等生存必需品の生産、備蓄、準備、そして、インフラ維持、治安維持等を最優先として、各企業、各人に作業を割り当て、それ以外の経済活動は余力が出た場合に限ることとします。

 

その上で、人類が生き残るための重要な措置として、落下地点が定まる前から、地球の表面の7割を占める海洋への落下を前提として、例えば標高300m以下の海に近い場所にある全原発廃炉、燃料の取り出し、コンクリート詰めが行えるよう準備をし、実際に海洋への落下が確定的になれば、その時点で必要な範囲の原発で実施します。

 

予想落下地点が狭まった時点で、影響を受ける範囲に住む方々の、国家の枠を超えた避難計画を立て、避難所、場合によっては避難都市を準備し、十分に間に合う余裕を持って避難を実施します。

 

無事、小惑星、彗星落下による死者を出すことなく、また、世界中が放射能まみれになることもなく、やり過ごすことができれば、あとは被害を受けた地域の復興を全力で行うことになります。

 

そして、この危機を乗り越えた時、人類はひとつになり、『私が見た未来 完全版』でたつきさんが記述されているように、「地球全体で、すべての人々の状態が明るく輝き、活き活きと暮らしている」という未来が訪れることでしょう。

 

実は、この記事を書こうと思ったのは、もちろん、本当に小惑星、彗星の落下が予想された時に、混乱が起きないよう、あらかじめ、危機を乗り越えるための枠組みの例を示しておきたかったということもありますが、今、人類が直面し、経験し始めている気候変動の危機も、この位の取り組みをしない限り乗り越えられないという思いがあったからです。

 

今の各国が計画している対策を実行できたとしても、気温上昇を1.5度に抑えることはもちろん2度も難しく、おそらく3度以上上昇するでしょう。

そして人類は、様々な凄まじい異常気象にさらされ、数百~数千年に渡る数十mの海面上昇で広大な土地を失うことになることになるでしょう。

 

そんなことになるのであれば、そして、危機を乗り越えることができるのであれば、いっそ、たつきさんの予知夢が現実になって欲しいと願う自分がいます。

 

 

【動画】otomiさんの環境のお話

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