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環境ジャーナリスト 講演講師 富永秀一 ブログ

マイボトルにすると年間1万円のお得

 環境省が、「マイボトル・マイカップキャンペーン」を始めたそうです。

 外出時にマイボトルやマイカップを持って出る習慣をつけてもらい、飲料容器の廃棄物を減らそうという取り組みです。

 講演の為、自分の場合で計算したところ、マイボトルの持参には、大きな効果があることがわかりました。

 年間100回位、マイボトルに緑茶、ウーロン茶、麦茶など好きな飲み物を入れて外出します。

 同じだけ、500mlのPETボトル飲料をコンビニで買ったとしたら、年間およそ1万3000円かかる計算になります。

 マイボトルにした場合はどうでしょうか。

 ボトル代が2000円で、500回使えるとすると、1回4円。

 毎回緑茶だとして、100g、500円のお茶で1回5g使うとして1回25円。

 水道代は私が住んでいる愛知県豊明市の水道の従量料金税込み190.05円、これは1立方m、つまり1000Lの価格なので500mlならその2000分の1で、0.095円。まあ、0.1円位です。

 水出しの場合も多いのですが、仮に毎回電気ポットで加熱したお湯を使うとして電気代が、2L沸かした時、実測したら0.18kWhでした。

 実際には500mlと言っても猫舌なので、真冬でもお湯は250mlしか使わず、水で倍に薄めるので8で割り、太陽光発電はここでは無視して、中部電力の我が家の契約における従量料金、21.23円をかけると、0.48円。

 これらを全部足して100倍すると、およそ3000円です。つまり、外出時にPETボトルを買うのをやめて、マイボトルにすると、年間1万円くらいトクをするということです。

 とうぜん、PETボトル100本分、廃棄物削減、リサイクルのエネルギー削減にもなります。

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PETボトルvsマイボトルのコスト比較

 なお、埼玉県では、2年前から、「みんなでマイボトル運動」を行っています。

 これは、マイボトルの飲み物を飲み干してしまった時、快く飲料をボトルに入れてくれる協力店を募集するもので、平成20年10月の10店舗からはじまって、今は205店舗にまで広がっています。

 中には、通常より割引で入れてくれるお店もあります。

 この運動は是非、全国に広がって欲しいと思います。できれば、Googleマップなどで、マイボトルに飲料を入れてくれる近くの店がすぐにわかるようになれば、便利ですね。

 と書いて、そういえば、NAVITIME「エコ特集」をやっているのを思い出して、見てみたところ、ありました!

 マイカップやマイタンブラーに通常価格よりも安く飲み物を入れてくれる店のリストがまとめてあります。

 ただし、今のところ、コーヒーショップだけのようです。

折角の取り組みなので、それ以外の店やスポットの情報も統合できるとより良いと思います。

 別のマップサービスも含め、今後に期待しましょう。