北極海の海氷は、あと10年もすると夏には消えてしまうという、最新の研究結果が明らかになりました。
http://researchpages.net/media/resources/2008/02/05/final_proof.pdf
これは、イギリス、イースト・アングリア大学の、ティム・レントン教授が中心になって行った研究で、北極海の海氷の消失は急速に進んでいて、約10年後からは、夏には完全に消えてしまうということです。
北極海の氷が消えると騒がれ始めたのはそんなに前の話ではありません。3年くらい前には、2080年頃には、と言われ、その後、2050年、2040年と、情報の分析が進むにつれ、消失の予想はどんどん早まっていました。
昨年9月24日には、最小面積を大幅に更新し、ついに、2020年まで持たないかもしれないという予想が出てきました。
多くの科学者は、社会に与える影響も考えてか、控えめな予想を出しているのですが、現実はかなり悪い方向に急速に進んでいるようです。
北極の氷が溶けても直接海面上昇には繋がりませんが、今回の研究結果では、300年以上かかるものの、グリーンランドや南極の一部の氷床が溶け、7mから12m海面が上昇するという予想もされています。
地球温暖化による海面の上昇は、今すぐCO2の排出をゼロにしても数千年続きますから、最終的にはどこまで海面が上がるのか考えると恐ろしくなります。