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環境ジャーナリスト 講演講師 富永秀一 ブログ

今回の参院選の判断基準は憲法改正に賛成か反対かの1点でいい

明日に迫った参議院選挙の投票日。

何を基準に投票しますか?

今回は参議院選挙ですから、政権交代は起きません。

しかも、定数の半分ずつの改選ですから、今回与党がかなり負けたとしても全体の半数を割ることはまずありませんし、与党優勢とも伝えられています。

ですから、経済政策、年金問題など、世間の関心が高いテーマについては、誰に、どこに投票しても大勢に影響はありません。

しかし、今回、一票の重みが非常にきいてくるテーマが一つだけあります。

それが憲法改正です。

今回、与党をはじめとする、改憲したい勢力が78議席以上獲得すると、衆参両院で3分の2以上となり、憲法改正の発議が可能になります。

自民党がどんな憲法を目指しているのかは、こちらをご覧下さい。

自民党憲法改正草案

https://www.jimin.jp/policy/policy_topics/pdf/seisaku-109.pdf

集団的自衛権の発動を可能にした安保法制も併せて考えると、自衛の名の下であれば、国際紛争を解決する手段として戦争もできるとも読める憲法9条が最大の問題だと思いますが、まっさきに取り組むと言われている、緊急事態条項も問題です。

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自民党憲法改正草案より

何が問題かは、弁護士の方が緊急事態条項が通った場合をシミュレーションした以下のブログが参考になると思います。

緊急事態条項が通ってしまった未来からの伝言

http://www.jicl.jp/hitokoto/backnumber/20160222_01.html

安保法制の時のやり方を見ると、安倍総理なら本当にやりかねないので震えます。

今回の投票先、憲法改正をしたい勢力の支持者で、憲法改正に賛成であったり、憲法改正に反対している勢力の支持者であれば迷わないでしょう。

しかし、与党をはじめとする憲法改正をしたい勢力の支持者であっても、憲法改正には反対という方も相当数いらっしゃるでしょう。

各種世論調査では、憲法改正賛成より、反対が大幅に上回っています。

もしそうでしたら、今回は、憲法改正に反対している勢力の中から、一番考え方が近い候補者、政党に入れることをおすすめします。

どうせあなたが支持しているのが与党であれば、大負けすることはありません。

全体としては支持できても、憲法改正には反対、であれば、今回はその一点を判断基準に投票してはどうでしょうか。