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環境ジャーナリスト 講演講師 富永秀一 ブログ

【動画】最強ハリケーンPatriciaメキシコ直撃

観測史上最強のハリケーンPatricia(パトリシア)がメキシコを襲いました。

中心気圧880hPa、最大風速(おそらく1分平均)200mphということは、89m/s、そして、最大瞬間風速は247mph、つまり110m/sを記録しました。

いずれもハリケーンとして過去最強です。

熱帯性低気圧としてこれを超えるのは気圧では870hPa台の台風がいくつか観測されていますが、最大瞬間風速では1996年4月10日に113m/sを記録したサイクロンOlivia(オリビア)だけでしょう。

そのPatriciaがメキシコに上陸しました。

恐ろしい暴風雨です。

時間の経過と共に目の前の木の枝がどんどん折れていったり、建物の屋根が少しずつ飛んでいく様子がとらえられています。

動画をもう一つ。

Guadalajara(グアダラハラ)という市の様子らしいのですが、車に乗ったまま人々が流されています。

TBS:ハリケーン「パトリシア」、勢力弱まり“カテゴリー1”に

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2619559.html

「今のところけが人は出ていません。」とのことですが、上記の動画を見るとにわかには信じがたいところです。

本当にそうであれば良いのですが、情報が入っていないだけかもしれません。

もともと短時間で急速に発達したものの、大きさ自体はそれほど巨大ではなく、中心気圧がやたら低くくて、狭い範囲で猛烈な風が吹くという、私が勝手に命名している「竜巻型」で、しかもメキシコ西部の山岳地帯にぶつかりましたから、上陸してからの衰えは早いだろうと思っていました。

ですから、広範囲に渡る甚大な被害にはなっていないだろうとは思いますが、しばらくしてある程度の被害が確認される可能性はあるように思います。

それでも、少しでも被害は小さいことを祈ります。

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