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環境ジャーナリスト 講演講師 富永秀一 ブログ

ホンダが「エコグランプリ」を開催

 ホンダが、ハイブリッド車インサイトのオーナーを対象に、燃費の良さを競い合う、「エコグランプリ」を開催しています。

ホンダ エコグランプリ

 一日の平均燃費を申請すると、全国でのランキングなどが分かり、その日の運転に対する評価やアドバイスも得られるようです。

 全国1位になったからといって何かがもらえるというものでもないようですから、燃費向上、エコドライブに対する意識を高めてもらいたいという事なのでしょう。

 燃費は簡単にわかるのですが、燃費を測っている人は意外と少なく、環境をテーマにした講演の会場で聞いてみても、100人に1人くらいしかいません。

 燃費の測り方は満タン法が簡単です。

 ガソリンを満タンに入れた時、トリップメーターをゼロにしておき、次に給油するまでに走った距離を、その時満タンまで入れた燃料の量で割ります。

 例えば、満タンにした後、次の給油まで500km走り、入った燃料が50リットルなら、500km÷50リットルで、1リットルあたり10km走ったという計算になるわけです。

 セルフのスタンドで、毎回、液面が同じ位置に来るまで入れるようにすれば、より正確に測れます。

 燃費を計測していると、どんな条件だとどの位の燃費になるか分かってきます。

 できれば、毎回、テーマを持って臨むと良いです。

今回は、こんなアクセルワークをしてみようとか、市街地での目安の速度を○kmにしてみようとか、40kmまでの加速時間を○秒にしてみようとか。

 一度では走行条件による誤差が大きいのでわかりにくいですが、何度も計測していく内に傾向がつかめてきます。

人間、記録を取っていれば、それを更新したくなるものですから、段々燃費が良くなっていきます。

 最近は、瞬間燃費や、リセットして以降の平均燃費を計測して教えてくれる車も増えています。

 瞬間燃費計は、アクセルワークによる燃費の変化がリアルタイムで分かるので便利です。

 インサイトは、速度計の背景の色が、瞬間燃費に応じて変わるようになっています。青なら燃費が悪く、燃費が良くなれば、青緑から緑へとグラデーションで変わっていくようです。

 私が乗っているエスティマ・ハイブリッドは、速度計の横に瞬間燃費計があるため、若干視線の移動が必要ですが、インサイトは速度計を見るだけで、大体の瞬間燃費もつかめるわけで、視線の移動が少なく、運転しやすいように思います。 

 機械が測ってくれる平均燃費は若干誤差がありますが、まったく意識しないよりはずっといいので、できれば燃費計付きの車を選び、自動的に計測された平均燃費だけでも、給油するごとに、燃料のレシートに書いておき、記録してみてはいかがでしょうか。

 また燃料代が上がってきましたし、燃費を良くすればコストダウンになって、CO2の排出量を抑えることもできます。

 記録を狙って極端に遅い速度で走るなど、あまり他の車に迷惑を掛けてはいけませんが、燃費を意識するかしないかで、1~2割はすぐに変わりますから、ドライバーのみなさん、燃費向上を心がけていきましょう。

 ちなみに、ホンダのエコグランプリはインサイトのオーナーが対象ですが、e-燃費や、ReCooなど、誰でも参加して燃費を記録できるサービスもありますので、一緒に取り組む人がいた方がモチベーションを保てる人は、利用してみてはいかがでしょうか。