シャープが、来月、低価格の家庭用LED電球を発売すると発表しました。
これまでのLED電球は、長寿命で、消費電力が少ないとはいえ、購入価格が高すぎるため、高性能の電球型蛍光灯と比較した場合、トータルで元を取ることがなかなか難しかったのですが、今回の製品は、これまでのほぼ半値とのことです。
これなら勝負になるかもしれないと思い、計算してみました。
比較対象は、現在の一般的な電球型蛍光灯の中の最高性能のもの。白熱電球で言うと60Wの明るさのタイプで比較します。
蛍光灯 販売価格:1500円 消費電力:10W 寿命:1万3000時間
LED電球 販売価格:4000円 消費電力:8.6W 寿命:4万時間
LED電球の寿命4万時間の時点で比較します。
本当は3万9000時間の時点で蛍光灯は4個目に入るのですが、少しずつ長くもって、4万時間を3個でまかなえたとすると、蛍光灯は、1500円×3個+0.010kW×40000時間×22円で、1万3300円。
LED電球は、4000円+0.0086kW×40000時間×22円で1万1568円。
ということで、LED電球が、1732円トクをする計算になりました。
2万6000時間で蛍光灯が3個目に入った所で逆転します。
まあ、4万時間というと、毎日10時間使っても4000日ですから11年くらい使える計算になります。
実際には、蛍光灯も2個目、3個目はもっと性能が上がっているでしょうし、電気代が上がれば、LED電球が有利になると思われますから、この計算通りにはならないでしょう。
しかし、これまでは、コスト的に比較するのは厳しかったのが、十分勝負になる所まで安くなりました。
他のメーカーも負けじと低価格化、高性能化を図ってくるでしょう。
今年が、LED電球が家庭に本格的に導入される元年となりそうです。