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環境ジャーナリスト 講演講師 富永秀一 ブログ

オバマ大統領に「月曜日は肉なしデー」を提案

 環境に関するニュースを伝えているエコロジーオンラインの記事によると、アメリカの健康推進派と環境保護者が、月曜日を、肉を食べない日「ミートレス・デー」として定めるよう、オバマ大統領に訴えたそうです。

http://www.eco-online.org/eco-news/2009/05/19-120605.php

 以前もご紹介したように、(牛肉がこんなにCO2を出しているとは・・・)肉を作るには、たくさんのエネルギーや水が使われるため、穀物中心の食生活に比べて、肉食中心にすると、環境への負担が非常に大きくなります。

 この記事の原文を見ると、根拠の出典付きで、肉食がいかに環境に悪影響を与えているか、事実が挙げられています。

・世界的な気候変動を加速させている、人間が排出する温室効果ガスのほぼ5分の1は、食肉業界によるもので、輸送機関による排出を上回っている。

アメリカでは、牛肉1カロリーを得るために、約40カロリー分の化石燃料が使用されている。植物性タンパク質1カロリーを得るには、化石燃料2.2カロリー分しか必要としない。

・5.2オンス(約150g)のハンバーガー一つを生産するには、634ガロン(約2400リットル)の淡水が要る。これは、4時間はシャワーを浴びられる量に相当する。それに比べ、同量の豆腐の生産に必要な淡水は143ガロン(約540リットル)である。

など。

 そこで、戦時中、軍隊に食肉を供給するため定められた「ミートレス・デー(肉食抜きの日)」を復活させてはどうかと提案しているのです。

 私は、これまでも何度か書いているように、魚以外の肉食をやめてもうすぐ1年になりますが、なんら弊害は出ていません。

 まあ、魚を食べているせいか、そんなにやせてもいないのですが。

 実施されるかどうかは別として、ほとんどの人が意識していない、肉食の大きな環境負荷について考えるきっかけにはなるでしょうから、日本でも、このような提案があってもいいのではないかと思います。