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環境ジャーナリスト 講演講師 富永秀一 ブログ

国連が無限の予算を持つ制度2

 昨日書いた、再生可能エネルギーを活用する設備の整備に目的を限定して、国連が無限の予算を持つというアイディアについて、Q&A形式でもう少し考えてみます。

Q.無限の予算を持つなんて荒唐無稽ではないか?

A.そもそも、お金自体、紙や金属の固まりに価値があると決めて、物やサービスの対価として使える事にした制度です。無に近い物から大きな価値を生み出しています。国連が目的を限定して無限の予算を持つ事に多くの国が賛成すれば、その時点で実現する事ですから、荒唐無稽だとは思いません。

Q.お金という制度自体を見直したら?

A.根本的な解決が可能かもしれませんが、ベストな方法があるのか分かりません。もしあったとしても、長年慣れ親しんできた制度を大幅に改変することになりますから、賛成を得て、実現するには、相当な時間がかかるのではないかと思います。

そこで、現在のお金の制度は維持して、利用しながら、少しでも早く、再生可能エネルギー設備の整備を進めるため、国連がそのための無限の予算を持つという方法を考えたのです。

Q.なぜ国連?

A.私が思いついた中で、最も実行力があり、力を持っても問題が起きにくい機関だと思ったからです。特定の国や地域主導だと全世界の賛同を得にくいでしょうし、新たな組織を作っても、実行力を持つには時間がかかると思います。

Q.なぜ目的を限定する?

A.全般に認めてしまうと、平和維持活動にも使おうという話になるかもしれません。すると、強大な軍事力を持つ国連軍が誕生するでしょう。しかし、どんな状態が平和なのかは、立場によって変わります。現状の国連の運営体制から考えると、常任理事国が考える平和の維持になるでしょう。それが、必ずしも人類の多くにとっての平和と一致するとは限りません。

 また、食料援助に使う場合、食べてしまえばなくなる物に大量の通貨が発行されることになります。それでは、インフレーションに結びついてしまうのではないかと思います。

しかし、本当になるのかどうかはよく分かりません。今回の金融危機であっという間に何百兆円という価値が消えてなくなった事を思えば、かなりの金額を使っても、その悪影響より、多くの人命が救われる事の方が余程意味があるとも思います。

 まずは再生可能エネルギー設備の整備に限定してはじめ、設備などの物が残らない使い道については、良く検討した上で、影響を見極めながら導入してもいいかもしれません。

 この話はまだ続けますが、私は経済の専門家ではありませんので、論理的な破綻があるかもしれません。是非、専門家の方の意見も伺いたいところです。そして、問題点があるのであれば、改善方法や、より良いアイディアをお教えいただければ幸いです。

 また、専門家でなくても、この点はどうするつもりなのか?といった疑問をお寄せいただけますと、より良い案にしていけると思いますので是非お寄せ下さい。