日本で、環境分野への投資が、海外ほど伸びていない理由の一つに、太陽光や風力、バイオマスといった再生可能エネルギーで、日本のエネルギー全てを賄うことはできないという誤った認識が浸透している事も原因の一つだと思います。
実際には、太陽光だけで、全世界の電力を賄うことは相当余力を持って可能ですし、国土が狭い日本でも十分可能です。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(サハラ砂漠上の一番左の四角の面積分の太陽電池で、全世界の電力を賄うことができる)
実際には、太陽光は昼間しか使えませんし、遠い場所一箇所で発電して送電するとロスが大きくなります。
ですから、まずは、できるだけ消費地に近い建造物の屋上や壁面、未利用地やメガフロート(巨大な浮島)などで発電し、直接利用します。
そして、余った電力を蓄電したり、水素を作り出すなどして貯め、夜間に使います。
それにプラスする形で、海外も含め、未利用地などの大規模発電所で作り出した水素を運び込んで使うのです。
将来的には、人工衛星で発電し、電力をマイクロ波やレーザーに変換して地上に送って利用する研究も進んでいます。
もちろん、太陽光だけでなく、風力やバイオマスエネルギーもありますから、再生可能エネルギーだけで全世界のエネルギーを賄うことは余裕を持って可能です。
そこでネックになるのはコストです。
この問題を解決することは不可能なのでしょうか。
続きはまた。